子供の歯が茶色でも虫歯じゃない!?その他の原因とは?

子供の歯が日に日に茶色くなっているのを見つけたら、虫歯なんじゃないかと心配になりますよね。

しかし必ずしも虫歯が原因とは限りません。虫歯以外にも他の原因によって歯が茶色くなってしまう場合があります。

大事なお子さんだからこそ親御さんは正しい知識を持ちましょう。

そこで今回は子供の歯が茶色くなる原因について調べてみましたのでご紹介します。

茶色くなった子供の歯が虫歯じゃないか判断するには?

虫歯は歯の表面が溶けることで進行していきます。

初期虫歯の症状として茶色の点や線が歯の表面に現れることがあります。子供の歯に現れた茶色の点や線がどの場所にあるかが虫歯を判断する上で重要です。虫歯は以下の場所にできやすいので確認しましょう。

・奥歯の表面の溝(噛み合わせの部分)

・前歯の裏側

・歯と歯の間

・歯と歯茎の間

これらの場所に、茶色の点や線がある場合は虫歯が考えられます。子供の虫歯は進行が早く初期の虫歯は痛みがほとんどありません。そのため気付かないうちに悪化していることもあるので、すぐに歯医者を受診しましょう。

虫歯ができる原因の多くは磨き残しによるものです。子供の歯を仕上げ磨きをするときには、虫歯ができやすい場所を重点的に行いましょう。

虫歯じゃないのに子供の歯が茶色くなる原因とは?

子供の歯が茶色くても、虫歯じゃない原因として考えられるのは「歯の着色」です。以下のような、着色しやすい飲み物や食べ物を頻繁に摂取していると、歯が茶色くなることがあります。

・ウーロン茶や緑茶などカテキンを含むもの

・ココアやチョコレートなどポリフェノールを含むもの

・豆乳や納豆などイソフラボンを含むもの

・醤油やケチャップなどの色の濃い調味料

飲食物からの着色は前歯の表面が茶色くなりやすいので、比較的気付きやすいと思います。着色しやすいものを摂取したら、ブラッシングや口をゆすぐなど対処するだけでも防ぐことができます。着色した歯は歯医者でクリーニングしてもらうことで、きれいにすることができます。

その他の原因として「歯の神経の腐敗」です。主に前歯に起こりやすい症状で歯をぶつけるなどの強い衝撃が加わると、歯の神経が死んでしまい茶色く変色します。

1、2ヵ月経過してから変色することが多いので、歯をぶつけた心当たりがないか子供と一緒に確認してみましょう。

また「先天的な歯の病気」も考えられます。歯は外側からエナメル質、象牙質、神経という構造になっているのですが、エナメル質が生まれながらにして弱く柔らかい状態を「エナメル質形成不全」といいます。

永久歯で10%、乳歯ではそれ以下と言われていますが、決して珍しくない症状です。この場合は歯が弱く傷つきやすいため、虫歯になりやすい状態なので、適切な治療を受けることが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。子供の歯が虫歯じゃなくても茶色くなる原因として「飲食物からの着色」「強い衝撃を受けた歯神経の異常」「先天的な歯の異常」などがあることが分かりました。

子供の歯が茶色いと気付いた際は、茶色くなった場所や状態を確認して、原因を考えてみましょう。虫歯じゃないと思っても、自己判断で終わらせずに、一度歯医者に診てもらい、適切な処置を受けるようにしましょう。