入れ歯洗浄剤と部分入れ歯洗浄剤の違い!!

入れ歯の洗浄剤をよく見ると、部分入れ歯用と書かれているものもがあります。

総入れ歯と部分入れ歯では、洗浄剤はどのように異なるのでしょうか。部分入れ歯なのに総入れ歯用を買ってしまったとき、そのまま使えるのか?使ったってしまっても問題ないのか?気になります。

今回は総入れ歯用と部分入れ歯用の洗浄剤の違いについて調べてみました。

総入れ歯と部分入れ歯の特徴とは?

入れ歯は総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。

総入れ歯は全ての歯を失った場合に使います。

「床」と呼ばれる歯茎の部分を、口の中の粘膜に吸着させることで安定させます。

また部分入れ歯は部分的に歯を補うもので、1~複数本と対応できます。入れ歯が動かないように固定するため「クラスプ」という金属製の留め具が付いています。

入れ歯の素材は、保険適用であれば、人工歯と床の部分は医療用プラスチック(レジン)を使用していることが多いです。

保険適用外であれば、チタンなどを使用した「金属床」の入れ歯もあります。

総入れ歯と部分入れ歯の洗浄剤の違いとは?

部分入れ歯には金属製の留め具を使用していることから、部分入れ歯用の洗浄剤には、留め具が錆びるのを防ぐために、防錆剤が配合されているという違いがあります。

部分入れ歯にもかかわらず、総入れ歯用の洗浄剤を使用していると、金属部分が錆びて、変色してしまう可能性があります。その場合は使用を中止し、部分入れ歯用の洗浄剤を新たに買いましょう。

また総入れ歯の場合は、部分入れ歯用の洗浄剤を使用する分には、洗浄成分などに大きな違いはないので、問題はありません。むしろ総入れ歯で金属床を使用している場合は、防錆剤が入っている部分入れ歯用をおすすめします。

入れ歯の洗浄剤は、総入れ歯と部分入れ歯兼用のものもあります。洗浄剤を購入する場合は、兼用できるものなのか、部分入れ歯用なのか、よく確認して選びましょう。

まとめ

総入れ歯も部分入れ歯も、入れ歯の素材は基本的に同じです。

しかし、部分入れ歯には金属製の留め具が使用されているという特徴があることから、部分入れ歯用の洗浄剤には防錆剤が入っているという違いがあることが分かりました。

洗浄剤の種類を誤って使用してしまい、金属部分が黒ずんでしまった場合は、歯科医院に相談し、適切な処置をしてもらいましょう。